水色で死ぬ
来春小学校に上がる姪は、新しく買ってもらえるランドセルを楽しみにしていました。
最近のはいろんな色がありまして、お姉ちゃんは赤、お兄ちゃんは青と、それぞれ好き
なものを買ってもらって学校に行ってました。
今度はチビの番。
チビの希望は、「水色のランドセル」でした。
へえ~。みずいろ。ちょっと珍しい。
水色は微妙にハンパで、いまいち女の子も男の子も選びません。
6~7歳児的に、かわいくもかっこよくもないかんじなのかも知れない。
しかしまあ、本人の希望ですから、わたしや妹(チビのママ)は好きなのでいいんじゃな
い?と言ってました。
ところがある日。
チビがベソベソと、「水色はやめる」と言い出したのです。
「??そうなの?好きなのでいいけど、どうして水色やめるの?」
「死ぬから」
はっ?
「死ぬから」
……。いみふー。
よくよく聞いてみたところ、おばあちゃんが
「水色のランドセルなんてやめなさい。死ぬわよ。」
と言うのだそうです。
出たなババア…。
そう、このババアはなにを隠そう、わたしと妹の母親であります。
だいたい2段階くらいすっとばして、いきなり結論だけをつきつけてくる人なのだ。
ちょっとおばーちゃん、子供に何言ってんの。説明しなさいよ!
以下ババアの三段論法。
水色のランドセルを持っている子は少ない。(これは事実)
↓
目立つ。(うーん…まあ…半分くらいは事実かな?)
↓
さらわれる。(……えっ?)
↓
殺される。(!!)
(あれ四段か)
…「目立つ」から「さらわれる」の間がブラックボックスですが、それで結論が
「死ぬ」。
……ううううううっ。おかあさん!!!!!
それはね、物騒な世の中で、小さい子や女の子のいるおうちは心配ごとがつきません。
(おっきな男はもういいのだが)うちだって14~6歳が出入りしているわけですから、
用心してることはあります。
しっかしな~。水色で死ぬはな~。うーん…。そこまで子供ビビらすのもな~。
結局そんなアホなということで、やっぱり水色のランドセルを買うみたいです。
チビがビクついて、まだ予断を許さないかんじですが。笑
もっとも、子供達に知らない人を警戒して欲しいのは、ほんとの話なんだけどね。