今日も生きてるよ('Д')!

まんが家高河ゆんのブログです。漫画や絵のこととか、食べ物や旅行のこととか。

鳥羽笙子先生ご逝去

鳥羽笙子先生の告別式に参列してきました。

鳥羽ちゃんは、わたしのひとつ年下。

同じ漫画家をしていました。

デビュー直後の一番めちゃくちゃな時期に、すごく手伝ってくれたアシスタントの子

で、源氏、アーシアン、恋愛なんかをいっしょにやりました。

しばらくして鳥羽ちゃん自身がデビューしてウチを抜けることになった時は、残念で

はあったけど、みんなでほんとに喜びました。

絵がきれいで、作業が早くて、しっかりしてて、料理も上手くて、仲間に好かれてる

いい奴だった。

最後のお別れには、身近な方や20年来の友人知人から、ファンらしき方まで、たくさ

んの人がみえていました。

お顔は眠るように安らかで、みんな号泣した。

もちろんわたしも。

こんなプライベートなことをブログにあげるつもりは、みじんもなかったのですが、

喪主であるお身内の方のご挨拶を聞いていて気が変わりました。

鳥羽笙子という漫画家がいたことを、覚えていて欲しい。

そのとうりだ。

鳥羽ちゃんの作品は、いまでも読むことができるのです。

漫画家は、作品を残せる。

あとね、これ三崎尚人さんとも話したんだけど、いわゆる「新刊セット」というものを

最初にやったのは、幕張のコミケで光輪騎兵団(鳥羽ちゃんと富樫ゆいかさんのト

ルーパーサークル)だと思うんですよ。

いまでは珍しくもないけど、当時度肝抜かれました。

スゲーって。

大人になると、みんな自分の生活を持ち、それぞれに別の道を進んでいきます。

わたし自身もこの数年、鳥羽ちゃんとは少々ご無沙汰でした。

だけどわたしたちが20才ちょっとくらいだったあの頃。

好きなように生きて、漫画を描くことが全てで、なんにも怖くなかった。

孤独で、自由で、友達がいて、泣いたり笑ったりしてた。

…もしかして、青春……というやつか……。

わたしは、もうちょっと描いてからいくね。

この世界で鳥羽ちゃんに会えてよかったよ。

またね!

鳥羽ちゃん。

おやすみなさい。